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森の中の自家焙煎コーヒー店「カフェウォールデン」で猫と犬と音楽の生活

Acoustic Walden BANDの安曇野日記 Vol.1452「イン コンサート」の巻

Acoustic Walden BANDの安曇野日記 Vol.1452「イン コンサート」の巻
 
みなさんこんにちは、Acoustic Walden BANDの安曇野日記の時間です。
 
今から40年以上も前の話になります。
 
当時10代の前半だった僕は、お正月にもらったお年玉を持って銀座の山野楽器にレコードを買いに行きました。
デレク&ザ・ドミノスのインコンサートという二枚組のレコードを買いました。
 
僕にとっては大事なレコードだったので、電車の中でもレコードにキズがつかないように大切に大切に持って帰ってきました。
そして誰にも邪魔されない環境を作って、レコードに針を落とした一曲目から衝撃を受けました。

ライブバージョンのWhy does love got to be so sad?を耳コピで完全に弾けるようになるまで、部屋から出なかったかもしれません。
出たとしても夢心地でした、寝ても覚めても弾いていましたから。
後年に再発されたフィルモアライブ盤じゃないですよ、オリジナルのインコンサートの方です。
 
それである発見をしたんですが、クラプトンは同じ指板上で指を移動させているわけです。
興奮した僕は、早速らくがき帖に指板の線を書いて図式化してみました。
ペンタトニック指板を自分で発見したのです。
あとからそれがペンタだとわかったんですけど、その時は秘密を解き明かしたような気分でした。
 
当時のリットーミュージックの楽譜で同じバージョンが音符で残っているんですが、混乱しますよね。
クラプトンが最初から音符を書いて、それをコンサートで弾いていると思って混乱しました。
特に僕はクラシック出身ですから。
ブルース進行の定型句を使っていて、ソロはペンタトニックでアプローチして、メジャーセブンスコードで近親調の転換をしているということなんですが、まだFurther on up the roadの作曲者は不明なんてライナーノートに書いてあった時代ですから。
 
それは僕の個人的な体験です。
そのあと、同じ手法でDouble troubleを弾いたら弾けました。
 
後年、札幌でスキーの事故の後始末で引きこもっていた時も、リハビリを兼ねてギターを弾いていました。
From the cradleのブルースナンバーを片っ端から。
全身の多発性骨折の後遺症で、関節内粉砕骨折の左手首が動かないので苦労しましたが、それでも泣きながら弾いていました。
 
なぜ自分の左手は治らないのだろう、なぜ慈恵医大は関節固定術をすすめるのだろう、なぜ誰も自分の左手首の心配をしてくれないのだろう、と泣きながらギターを弾いていました。
僕の責任なんですが、僕の時間で、僕が借りている先生の家で、泣きながらギターを弾いていました。
クソッ、クソッと、ギターを弾いていました。
 
LP盤のインコンサートは持っているんですが、CDで欲しいなと思って調べたところ、6万円から10万円の価格でした。
ロンドンから取り寄せたら数千円でしたが。
僕はずいぶん前に自分でCD化してあって、レコードプレーヤーで再生したものをコンデンサーマイクで拾って、トラック二つに分けて自分で再ミックスダウンをしたのです。
リマスターはしていませんが、それでもオリジナルの音源よりもクリアで僕好みの音に仕上がっています。
 
なにか困ったときには、今でもその音に立ち戻って考えます。
 
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