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森の中の自家焙煎コーヒー店「カフェウォールデン」で猫と音楽の生活

Acoustic Walden BANDの安曇野日記 Vol.1770「コーヒーの部屋#4」の巻

Acoustic Walden BANDの安曇野日記 Vol.1770「コーヒーの部屋#4」の巻

みなさんこんにちは、Acoustic Walden BANDの安曇野日記の時間です。

2008年に出した僕のCD「少年の記憶」のライナーノートの続編、最終回です。

CDには叔父さんが作曲した「オペラ・カリーナ」の一節と、その物語からインスパイアされて僕が作曲した「風の中の記憶」という曲が入っています。

えっ?聴きたい?
もうCDないもんね、手元に数枚あるだけだす。
まぁあるけどね、それより「夢の恋人」買ってね。

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昨年、ウォールデンライブのリハでギタリストのみくりや裕二さんのところの行った時、森下に運転させて当時の叔父さんの家の場所に行ってきました。
「コーヒーの部屋」があった場所ですね。

その日、僕と森下はみくりや裕二さんとリハをやっていたんですが、ベッシーさんとエミちゃんはディズニーシーに行きました。
良い根性してますが、僕たちはリハが終わってからディズニーに迎えに行くことになっていたんですが、きゃつらは当然閉園時間まで遊びますからこっちは時間を持て余したわけです。

しょうがないから森下にとんかつ食わして、帝釈天見たいって言うから柴又に行って、それでも時間があるので下町にある叔父の家のあとに行ってみたわけです。
はとバスのガイドか!えぇ

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CD「少年の記憶」のライナーノートには、みくりや裕二さんの文章も載っています。
サインと文章を寄稿していただきました。
ありがとうございます、叔父もよろこんでいると思います。

さて前置きが長くなりましたが、3回連載の第3回目、最終回です。
文章はいくつかの章に分かれています。

1 少年の記憶
2 再発見
3 調査
4 挫折
5 邂逅
6 風の中の記憶
7 最終楽章

最終回の今日は、5邂逅と6風の中の記憶と7最終楽章を掲載します。

それでは、本日も心してどうぞ。

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5 邂逅

叔母が送ってきてくれたのは、ピアノが録音されたカセットテープだった。

データをコンピュータで送るより手軽なメディアだったのだろう。
僕はカセットの再生ボタンを押す時に緊張した。
この中に叔父と僕自身の才能の答えが入っているように思えたからだ。

恐る恐る再生ボタンを押してみた。
ゆっくりとした単音のピアノの曲。
叔母の手紙にはオペラ・カリーナの最終楽章、混声の主旋律だと書かれている。

いくつかの音が過ぎて僕の頭が落ち着きを取り戻した時、ふいに子供のころ叔父の部屋で体験したような音の洪水が頭の中をおそってきた。
きっと叔父が表現したかったであろう旋律の数々が、オーケストラの音になって頭の中に響き渡っていた。

そして、どこかで聴いたような音使いの転換部分。
ああこれは僕の叔父さんが作った曲だ。

僕にはそれがはっきりとわかる。

6 風の中の記憶

僕は叔父さんの曲を編曲してCDにすることにした。

作曲者としてのクレジットを世の中に残してあげたかったからだ。
それと同時に、長い間僕の中にあった叔父さんへの想いをはきだしたかった。
叔父の無念を晴らそうという気負いはないつもりだけど、どこかで想いを開放させてあげたいという気持ちはある。

原曲はオペラの曲なので、ギター用に編曲する時に迷ったところもある。
レコーディングを進めていくうちに、これで良かったかなと考えることもたくさんあった。

はたしてこのCDを作って良いものかどうか考えていたある時、いつものようにギターで音を探していると、頬にさっと一陣の風が吹いた。
僕にはそれがあの夏の日に病室で飛ばした飛行機の風のように思えた。

「それ、飛ばしてごらん」

7 最終楽章

叔父さんがやって来た。僕の店でコンサートを開くために。

あの頃乗っていたスバル360ccに乗ってきた。
集まってきた人たちもみんな当時の車に乗ってきている。

僕は少し緊張して譜面を見せて、「こんな編曲で良いですか」と聞く。
叔父さんは微笑んで、「お前の思ったとおりで良いよ」と言う。

僕は叔父さんにたずねたかったことを聞いてみた。
「叔父さんが作った曲はなんですか?」

叔父は、はにかんで微笑んでいた。



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以下、ウォールデンの方針をお読みください。

・コーヒーをお飲みのお客様はできる限りデッキでのお利用をお願いいたします。

・お客さまと僕と僕の家族の安全のために、ドアチャイムのピンポンを鳴らしてもらっています。

・ 今はできる限りコーヒー豆のお買い上げをお願いしていますが、よく存じ上げているお客さまと距離や時間の安全が確保できると判断した場合はコーヒーをお出ししています。

・ 今は初めてお越しいただいたお客さまには、コーヒー豆だけのお買い上げの説明をさせていただくことがあります。

・ どうぞコーヒー豆をお買い上げください。ご来店できないお客さまはメールでご発注ください、ヤマト便でお届けします。
お荷物が届いてから郵便局でお支払いください、振込手数料はかかりません。配送料金を500円だけ頂戴しています。

・ コーヒーをお飲みのお客さま、今はあまり長い時間のご利用は避けてください。

・ 猫カフェではありません。

ライブについて。
・ウォールデンのライブの秋開催、または12月の開催もメドは立ちません。

社会全体のコモンセンスが変化して行く時期だと考えます。
僕は僕で丁寧に、しかし誇り高く毅然と、歯を食いしばってウォールデンの営業と音楽を続けて行きます。

音楽ライブの形態も変わって行くのかもしれません。
人が実際に演奏することに対してのリスペクトの機運が高まると良いと考えています。

ベッシーさんと出会った頃のことを書いた曲のセッションをアップしました。
バンドHPからご覧になってください。

ウォールデンは今日も店を開けて、メールを開いて発注の確認をして、みくりや裕二さんとの作業を進めて、時間を惜しんで作曲して、掃除機をかけて、ネコ5匹の世話をしています。

これでつぶれたら僕の力はそれまでのことです。

新しい形で、ウォールデンを応援して頂けるように努力します。
みなさん、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

ウォールデンバンドHP http://acousticwaldenband.com/index.html
ウォールデンバンドFB https://www.facebook.com/acousticwaldenband
ウォールデンバンドTwitter https://twitter.com/nene_walden
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