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森の中の自家焙煎コーヒー店「カフェウォールデン」で猫と犬と音楽の生活

Waldenの安曇野日記 Vol,15

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Waldenの安曇野日記 Vol.15「喫茶店今昔物語」の巻 その1(後編)

あと、喫茶店のお約束は、生活指導の先生の見回り。
先生が見回りに来ると店の人が教えてくれて、よく裏口から逃がしてくれました。ありがとう。
考えてみれば、こっちは将来喫茶店を経営しようという身の上なんだから、言ってみれば社会勉強なのに、当時は、喫茶店に行くギター少年は不良だったのです。くそー。

それで、ここからはごく私的なお話しですが、僕を担当していた生活指導の先生は数学の先生で、生活指導室と数学室は同じ部屋を兼用していたのです。
僕は文系、というより芸術系だったので、数学には用はなかったのですが、どういうわけか数ⅡBとか、数Ⅲという、「コートースーガク」をやらされるハメに。
数学でも、+とか、-とか、÷、または、分数くらいはなんとか分かるのですが、コートースーガクはもはや宇宙人の抽象文字に近く、何のこっちゃさっぱりわからず、試験用紙の中でわかったのはどこに自分の名前を書くかということだけ、という有様でした。
当然赤点。
というか0点!!
で、追試も0点!!
再追試は逃走したら、ホンダカブに乗った数学の先生と町でバッタリ会って、捕縛された。
結局、卒業式が終わったあとに特別追試を受けて単位を取得、めでたく?卒業したわけです。

その先生は、「いつか私に感謝する日がくる」と言っていましたが、今のところウォールデンのお客様のお勘定の時に足し算と引き算、あと、割り勘の時に割り算を電卓にやってもらっています。
その先生には卒業後、もう会う機会はないだろうと思っていたら、数年後、JRに乗っていた時に、趣味の盆栽の話題で盛り上がっていた中年のグループの中から大きな声で、「私はさつき一本!!」と、生涯さつきの栽培しかやらない宣言を叫んでいた人がその先生だった。

私はさつきも嫌いです。

                                (おわり)

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