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森の中の自家焙煎コーヒー店「カフェウォールデン」で猫と音楽の生活

Waldenの安曇野日記 Vol.41

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Waldenの安曇野日記 Vol.41「ウォールデン少年寝台特急瀬戸号に乗る」の巻 その2

そんな感じで乗り込んだ寝台特急瀬戸号ですが、まだ小学生だったウォールデン少年は、列車が走り出したとたんに他愛もなく寝込んでしまいます。
テツヤとかカミンという怪人が夜になると通路を歩いてくるかもしれないので、ちょっと怖かったりしました。

翌朝目を覚ますと、スクリーンのような大きな窓一面いっぱいに海が広がっています。
夏の朝のキラキラとした西の海、映画の幕が上がったような新鮮な空気です。
ゆうべの白い制服を着た車掌さんが開けていったのでしょうか、カーテンが開けられた窓から見える海の波しぶき。
いつの間にか列車は、海の見えるところまで進んでいたのでした。
海の波しぶきの合い間から三角の形をした「東映」の文字、空の向こうからガメラが飛んできます。
また話が脱線しました。

列車のせまい通路に、エプロンをつけたおねえさんがワゴン車を押して入ってきました。
夜のビュッフェという怪しい響きはもう忘れ去られて、新鮮で清々しい朝の雰囲気です。
当時、まだ新幹線は新大阪までしか開通していなかったので、特急瀬戸号に乗っている人も途中の駅で次々と降りていったようで、終着駅の宇野駅に降り立つ人は、東京駅で見たたくさんの人よりもずいぶん少なくなっていたように思います。
屋根のないホームに、レトロな感じで駅名が書いてある宇野駅に降り立って、祖母にせかされながら四国行きの宇高連絡船乗り場まで歩いたのでした。

その頃、島の小さな船に乗せてもらって瀬戸内海を航行していた時、偶然宇高連絡船に遭遇したことがあります。
葉っぱのように小さい船が横波を受けると転覆してしまうので、宇高船の立てた大波に船首を向けて立ち向かうことにしました。
ジョージクルーニーの映画「パーフェクトストーム」のように、、、、
というのはかなり大げさですが、子供の体感ではまさしくそれほどの大波に飲み込まれるような経験でした。

さて、実際に乗ってみた宇高連絡船はとても大きくて、宇野港を出航したといっても、いつ動き出したのかもわからないくらい静かで快適でした。

その頃の四国はまだ独立した島で、まるで外国へ渡るような雰囲気を持っていたのでした。

またつづく

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